ブログのコメント欄から、お問い合わせいただきました。誠にありがとうございます。
お電話でのお打ち合わせで、
GスペックBK新品を、フルチューニング。
サバイバルゲームでご使用の予定で、BB弾は0.28g弾。出力は規制値内で高めに。
静かな発射音と撃ち味をご希望。トリガープルはできるだけ軽く、ストロークは普通。
2019年4月16日火曜日
発送いたしました。
2019年4月15日月曜日
室内レンジで集弾性、連射・速射テスト
20m
15m ちょっと、力んでバラけてますねー。
連射・速射でも、動作は良好です。
以上で、チューニングとテストを一通り終了いたしました。
ご依頼主様、ご要望がございましたら、お申し付けください。
2019年4月3日水曜日 作業開始いたします。
気密は良好。ノズルのチャンバーへの当たりが少なく、スムーズな動きです。
サプレッサーの緩み防止 ゆるんでいるのに気づかず撃つと、内部に被弾してパーツを破損することがあります。シールテープを二重に巻きます。
ストックの消音加工 ウッドストックにはかないませんが、かなり静かになります。2種類のウレタンスポンジと3mm厚のニトリルゴム板を使っています。3つの素材は、夏の2ヶ月間窓辺に置いて、劣化・変形のテストをしています。直射日光下では収縮がありましたが、弾力は保たれていました。
空いている空間を、埋めます。固定には、自動車外装用の両面テープ(耐久性抜群)を使っています。バックプレート部分はプラスチック用の薄い両面テープです。
マガジンのパーテーションライン消し(平形ヤスリ、180番ペーパー、真鍮ブラシ)、リリースボタン加工(ネジヤスリ、真鍮ブラシ)。
上部は、寸法を変えたくないので、これくらいに。
トリガーガード内のパーテーションライン消し(320番、1,000番ペーパー、2,000番フィルム)
分解しながら、各部をチェック。
シリンダーのバリ 少し凹んでいるところの内側のバリが、危険です!
出っ張りが大きく、鋭い。 前方の角付近も、嫌な感じです。これでは、ピストンやOリングが、あっという間にけずれてしまいます。
チャンバーが、アウターバレルに固定されるのは、この位置ですが、
インナーバレルが、マズル内に突き当たって止まるのは、少し前方です。
組み立てた状態で、インナーバレル先端が固定されません。
マズル内で、インナーバレル前方に、直径約8.5mm、長さ約1.4mmの空洞ができてしまいます。その空洞は、(本来はインナーバレル先端を受け止めるため)1,4mm先で直径約6.9mmに絞られています。ここを、勢いよく空気が流れると、何が起きるでしょう? BB弾は、無事にこの空間を、通過できるでしょうか?
(インナーバレル内で、BB弾が前進すると、前方の空気も前へ押し出されます。)
小さな嵐が、この中で起こっている?
こんな感じでしょうか?斜線の部分が空気が流れる空間です。
空気の流れは、このようになると思います。インナーバレル出口のテーパーが、全く活かされていないですね。BB弾が通過する前に、円周上の壁にぶつかった空気の流れが、小さな渦を発生させているのでは? ど真ん中を通過できればいいのですが、ちょっとでもどちらかに寄っていたら(フライヤー発生?)、、。手ぶれは起きるし、バレルも微振動しますから、対策しておきたい部分です。サプレッサーの入り口で、直角に広がるのも、気になります。
加工で、出来るだけこのようにします。 赤線のラインで、マズルとインナーバレルを削って、サプレッサー入り口まで滑らかに繋げます。空気の流れがシンプル、スムーズになります。インナーバレルのテーパーは、ノーマルより深い「ロングテーパー」になります。ハズレ弾(フライヤー)対策です。
マズル加工
加工後
使っている工具 円錐ドリルでサクサクと寸法を出し、カッター目ドリルで微調整。
ゴム砥石で滑らかにして、パフに#2,000~4,000の研磨剤で仕上げ。
ボルトハンドル部グリスアップ オイルが差してあるだけなので、シリコングリスをたっぷり塗って、すり合わせします。ここのネジは、緩みやすいので、ネジロック剤を使います。取扱説明書のパーツリストを見ると、M4×12のキャップボルトなのですが、市販のJIS規格の物を使ってみると、ネジ込みに抵抗がある(これが普通)。純正のボルトは、スルスル入っていく。マルイさんの周到な改造防止策です。
チャンバー、チャンバーブロック加工
加工前
シリンダーとチャンバーの中心が、真っすぐ同一線上にあれば、ノズルがスルッと抵抗なく入るはずですが、個体差・公差でばらばらです。運が悪いと、ノズルがチャンバー入り口を少しづつ削り、削りかすが増えていくと、やがてパッキンの入り口に到達します。操作感も良くないので、対策します。
加工後
入口部分を、滑らかなテーパー状にしています。
インナーバレル加工
加工前 入り口部分の内面が柚肌状なので、鏡面に。BB弾が、唯一インナーバレルに触れる場所、でしょうか。
パッキンに優しくなるよう、鋭い角を、滑らかに。
出口のテーパーは、もっと深く、滑らかに。マズル内部のテーパー角度に合わせて。
加工後
出口は、約10mm奥からテーパー状になっています。
2019年4月7日日曜日
レシーバーとアウターバレルの組み付け調整
アウターバレルをねじ込むと、この位置で止まります。メーカーでは、ここから半回転弱緩めてねじ止めしています。
半回転強、更にねじ込んでちょうど止まるように、アウターバレルの後端を削ります。
削っては、組み付けを繰り返して、あと少しで正位置というところで、やすりで削るのをやめ、ペーパーで切削面をならします。アウターバレルがレシーバーリングを、「ギュー」と圧迫して止まるのがベストです。圧迫されたレシーバーリングの内径が、わずかに狭まり、シリンダー前部をしっかり保持します。また、アウターバレル後端が短くなったので、チャンバーが後退し、ノズルとパッキンの当たりが強くなります。コッキング動作時のシリンダーのガタツキが無く、発射時の振動と音が小さくなります。レシーバーとアウターバレルの間に「剛性」を持たせる加工です。
レシーバーとレシーバーエンドの組み付けを、タイトにします。
シリンダー開口部のバリ取り
加工前 全面に渡って、ガッサガサ!
加工後 380番ペーパー、2,000番フィルムで研磨します。
2019年4月8日月曜日
ピストン加工
ドリルの先端が滑るので、ポンチは必須。
1mmで下穴を開けて、2mmで完成。
深く掘りすぎると、貫通してしまいますので、これくらいで。
縦穴に向かって、横からも削って開通。
ピストン内部から、グリスが染み出すと、自己融着テープが溶けますので、アルミテープで穴を塞ぎます。
転がして、出っ張りがないか確認。
スプリング、スペーサーの端面加工
加工前
加工後
ノズル加工
加工前
加工後
シリンダーヘッド加工
加工前
加工後
トリガー・シアーの研磨
シアーが落ちるたびに、トリガー上部にグリスが付く仕組み。
加工前
加工後
組立後に、トリガープルを出来るだけ軽く調整しました。この辺が限界でしょうか。
シリンダーリリースレバー研磨
加工後
2019年4月9日火曜日
ホップアップアーム嵩上げ
加工前の状態 ここの高さが、4.20mm~4.30mm弱になるように加工します。
直径5mm、内径3mm、厚さ1mmのABSパイプを使います。
直径の半分強2.80mm~2.90mmに削ってあるものを、ホップアップアームの幅5.42mmより少し長めに切ります。
厚さ1mmのパイプを載せて、4,30mmの高さにするために、アームの突起をペーパーで削り、高さを3,20mm~3.30mmにします。高すぎると嵩上げパーツが両面テープから浮いてしまい、低すぎるとパーツを内側から支えられず、不安定になります。
嵩上げパーツをアームに載せて、高さをはかります。
厚さ0.8mmの両面テープを細く切り、薄く使いたいので、引っ張りながら貼り付けています。
前後の動きを抑えられるように、2方向に貼り分けています。
アームからはみ出さないよう、ペーパーで形を整えてから、真ん中のラインをリューターで削ります。
左右均等になるよう気をつけて、仕上げます。
加工作業で、両面テープにダメージを与えますので、一度剥がして貼り直して完成。
この加工で、0.20g~0.30g超のBB弾を、近距離から最大飛距離まで、自在にホップ調整して飛ばすことが出来るようになるはずです。
2019年4月10日水曜日
チャンバー、インナーバレル、アウターバレル組み付け
シリンダー組み立て スプリングとピストン内部に、グリスをたっぷり。
チャンバーとマウントベースの水平を合わせます。
動作確認
気密、各部の動作とも良好です。
2019年4月12日金曜日
出力測定
テスト用スコープ取付け
2019年4月13日土曜日
長距離弾道、ホップアップ確認
最大飛距離付近の弾道は良好です。
ホップアップも、「直進してドロップ」、「直進後、持ち上がって飛距離を伸ばす」、「直進後、急上昇」と自在に調整できます。
0.28g弾を軽々と飛ばしていますので、0.33g弾くらいまでは使えると思います。
ここまでは、ストックに載せず、アッパーとスコープだけでテストしています。
室内レンジで集弾性、連射・速射テスト
完成?再調整?