2019年8月8日木曜日
ご依頼主様からOKをいただきました。ありがとうございます。
8月9日金曜日に発送させていただきます。
ご自身で取り寄せ、装着されていたそうですが、他の部分と質感が合わない!ということでしょうか、お送りいただきました。
少し削ってみましたが、薄く均一な表面加工です。
同じCNC切削でも、海外製品はこんなに綺麗じゃないし、厚い塗装でごまかしてるものが多いですよねー。
組み付けに関わる部分は、精度を変えないために加工しません。
他の部分は研磨してブルーイングいたします。
ジェラルミンの染めは初めてなので、少々日数をいただきます。
2019年8月2日金曜日
180番での研磨の途中です。
形が綺麗に出来ていますので、電動工具の必要がありません。
ごく僅かな窪みや、不要なラインがありました。
180番で平面、曲面を整えます。240、400、800、2,000番で研磨の跡を細かくしていきます。
平面の中で、薄い影のように見えるところは周りより窪んでいる部分です。
解消するには、周辺を広く削って低くする必要があります。
2019年8月3日土曜日 180番での研磨
外周部に二箇所、僅かですが盛り上げっている部分がありました。
想像ですが、前後から2工程、下に部分を1工程で切削した時の切削面の合わせ目が、見た目では分からないくらいですが不自然な曲面になっていました。
曲がり鼻の角が自然になるよう、曲面を仕上げ直しました。
こちらも同じです。
側面を研磨しますと、ガード内の曲線がよく見えるようになります。
マシニング加工独特のラインですよねー。
ものすごく高精度ってわけではないと思いますが、トイガン用パーツの中では最優秀なんでしょうね。PDIらしさ満載!
この形状のままでよろしければ、「成形」を終了して、「磨き」の工程に進みます。
形状を微調整できるのは、ガード内面の曲面の繋がり方くらいです。
PDIオリジナルの形状がよろしければ、このままで。
切削加工の工程も分からないくらいの曲面がよろしければ、さらに加工致します。
2019年8月4日日曜日
ご連絡ありがとうございます。「好きにしていい」とのことでした。
本当にいいんですかー? ふふ、、、。
側面は800番以上の空研ぎで、金属粒が出来て傷が入るので、水研ぎに替えました。
水研ぎだとペーパーやフィルムがふにゃふにゃして、スパッと研げないのですが、止む終えず。
この二箇所が最難関でした。二つの平面を曲面で繋いでいるので、つなぎ目のラインが二箇所ずつあります。
これくらいで、染めてみましょうか。
2019年8月5日月曜日
外周も、水研ぎしてみました。
染め開始。うす~く希釈して、様子見て少しずつ濃くして行き、ちょうど良い濃度を見つけます。
2019年8月6日火曜日 試行錯誤して4回目の染め。
ブルー液は希釈なしの原液
染めの途中ですが、ここから黒くなったり、青くなったり、茶色くなったって剥げてしまったり。
ツヤがなくザラッとした表面
この辺で我慢して、経年変化に期待するか、、
失敗覚悟でもう少し染めてみるか、、磨き直せばいいことだからもう少しやってみましょう。
2019年8月7日水曜日 7回目の染め
あれこれ試して、わかってきたことなのですが、
①「光沢のある深いグレーやブルーの皮膜は作れない」。それらしい色艶は出てくるのですが、まだらになって消えていく。
②残った皮膜にブラシをかけてみると、一瞬で剥がれて無くなってしまう。
③黒い皮膜は作れるが、ツヤがない。皮膜が薄く柔らかいので研磨できない。
普通のアルミ合金と比べて表面が硬いからでしょうか、合金成分の違いからでしょうか、もう一息といったところで反応が終わってしまう印象です。
黒く染めて、防塵潤滑剤を塗ってみました。
真っ黒ではなく、「おにぎりに直巻きして半日経った海苔」みたいな色合いです。
今までの経験ですと、防塵剤を塗ると色が濃く見えてくることが多いのですが、
これは、皮膜が少し浮いてきそうですね。
海苔みたいですよね。
1日置いてみます。
研磨が90%、染めが10%くらいでしょうか? あっという間に染まります。
研磨後に適当にブルー液を塗って、
黒くて少し煤けたようになります。
ワイヤーブラシで擦ります。どこまで擦るかはお好みで。
ツヤのある皮膜が現れます。色を濃くしたければ作業を繰り返します。
研磨に数日かけて、染めは数時間で完成。
2019年8月8日木曜日
防塵剤を拭き取った状態です。被膜が薄く、剥がれやすいですね。
軽く擦っただけで、エージング加工したようになります。
この状態で、しばらくお使いいただくか、、。
ブルー液に漬け込む(どぶ漬け)、強い加工をしてみるか、、。