2019年12月31日火曜日
発送いたしました。
梱包前に最大距離の弾道をチェックしました。良好でした。
2019年12月26日木曜日
機関部、アウターバレル、サプレッサー等にコーティングし、
スコープを載せました。
チャンバーとスコープの水平を合わせてあります。
2-7×32 とても軽くコンパクトなスコープですが、接眼部が立派なんですよねー。数メートルからピントが合います。ケンコー光学製。
室内で大まかなヴィンテージ調整をしました。
コッキングや発射の動作、作動感がよくなってきている感じです。加工組み立て後、数日から1週間くらい丁寧に操作しながら撃ち続けると、徐々に馴染みが出て来ます。
もう、発送させていただいても大丈夫だと思います。
2019年12月22日日曜日
チューニング作業完了しました。
各部の動作は良好です。
スコープがお決まりでしたら、ご連絡下さい。
また、その他のご要望がございましたら、お申し付けください。
ブログをご覧いただき、ご連絡下さいました。誠にありがとうございます。
お手持ちのGスペックをチューニング。
サバイバルゲームでご使用。0.28g弾がメイン。
スコープはご検討中。
M70032は、いつ頃のロットだったでしょうか?
気密は良好。シリンダーの前進位置が微妙でアウターバレルをもう1回転ねじ込むかどうか、悩みます。レシーバーリングがほんのちょっと厚ければ、アウターバレル後端をを削らずに済みます。リングを2重にして厚み調整するのが良いかもしれません。
シリンダー内はグリス切れ状態。
ノズルの汚れは、やがてパッキンに溜まっていきます。
かなり汚れがたまっています。
チャンバー内は手が加えられています。薄いゴム板をパッキンとアームの間に挟んでありました。
加工前
加工後
加工前
加工後
インナーバレル内コーティング
マズル内の加工
加工後
アウターバレル外側コーティング済み
トリガーシステム分解、研磨、グリスアップ
ネジ穴以外はグリス、オイルっ気がありません。
加工前
亜鉛合金にボツボツと穴が多いのは、表面が保護されてなかったためでしょうか?
たとえば、鏡面に磨いた亜鉛合金パーツを、脱脂のために中性洗剤溶液に長時間浸けておくと、侵食で穴だらけになってしまいます。
加工後
表面の荒れが深い部分は、鏡面まで削るのは諦めます。
トリガーシステム全体を浸透潤滑剤で保護して、グリスをたっぷり入れておきます。
チャンバーブロック研磨。防塵潤滑剤で保護します。
シリンダーを開けます。
7年から10年くらい経っているのでしょうか?
グリスがシリンダーヘッドに回っていますが、マルイさんの巧みな設計のお陰で、ノズル内へ漏れ出す量が抑えられています。
このベトベトが、盛大にノズルへ入って行ったら、、、。
シリンダーヘッドの同心円の溝が活躍してますねー。ブレーキロッドもあったほうがいいですよね。
もうひと働きしてもらいますかーー。
シリンダー開口部のバリは、現行品と比較にならないくらい少ないです。
加工前
加工後
シリンダーヘッドテーパー加工
加工後
ノズル加工
加工前
加工後
ピストン加工
スペーサー、スプリング端面処理
シリンダー組み立て
ホップアーム加工
チャンバー・インナーバレル組み立て、アウターバレルへ組み付け
アウターバレルとレシーバーの組み付け調整
加工前 ギューとねじ込むと、ここまで回って止まります。ほんの少しだけレシーバーリングが厚ければ、チャンバーが水平の位置でガッチリ止まるはずです。
レシーバーリングの厚みは、低いところと突起のあるところでこれ位あります。
レシーバーリング2枚を薄く削って、1枚分より少し厚くなるよう調整します。
少し厚すぎました。
少しづつ薄くして、組み込んでみてを繰り返しますので、ネジ部分の保護は欠かせません。
ロットや個体差がありますので、数値は参考になさらないでください。
現行品では、アウターバレル後端を削り、レシーバーリングは1枚・無加工でチューニングしています。
後ちょっと、というところで削るのをやめます。ギューとねじ込んだまま一晩置くと、レシーバーリングが圧迫されてもう少し回せるようになります。
レシーバーとアウターバレルの組み付けに剛性を持たせないと、他の部分をどれだけ加工しても意味が無くなります。「VSRチューニングの最重要箇所」です。
よく、「1ミリくらいアウターバレルを削ると、ノズルが前進してエアロスが減ります」なんて解説を見ることがありますが、、、、そうなんですけどね、、、、。
レシーバーとレシーバーエンドの組み付け調整
プラパーツ加工
アッパーの組み立て
一晩置いて、レシーバーとアウターバレルがガッチリと固定できました。
ねじ止めしていなくても、全く動きません。
各部の動作は良好です。シリンダーの前後の動きに固さがありますが、数百発撃っているうちに滑らかになります。
出力調整
0.28g弾(エンネス プレシジョンマックス バイオ)で、最大0.9jに調整しました。0.30g,0.33g弾を使用しても、規制値を超えることはありません。
調整は、ノズルにABSパイプを挿入して内径を少しづつ広げて計測しています。シリンダーを抜くだけで、何度でも調整できます。
バネ長やスペーサーで調整を繰り返すとシリンダーのネジ山にダメージを与えます。それでなくてもマルイさんの極悪改造防止策で、シリンダー側のネジ山は高さが半分くらいしかありません。何度も脱着を繰り返していると、、、、。
よく、「ここは妥協せず、何度でも調整を繰り返しています!」ということで、チャンバーやシリンダーをいじめている解説を見ることがあります、、まあ自分の鉄砲だったら好きにすればいいのですが、、。
ガタガタにしてどーする?
テスト用スコープ取り付け
純正以外のマウントレール用に用意してあるスコープです。
この状態で、遠距離の弾道・ホップアップのテストをします。
このスコープは第一焦点面レティクル(FFP)なので、倍率に応じてレティクルの大きさが変わります。
3倍時のレティクル(イルミネーション点灯)
6倍時
12倍時
遠距離弾道、ホップアップ確認
0.28g弾で、直進してドロップから鬼ホップまで調整可能です。
弾道は良好ですが、経年の影響が少し出ているような気もします。
ノーマル状態と比べれば、間違いなく良いのですが、、、
グリスが切れていたピストンやシリンダー内面とボルトハンドル取付け部の摩耗や、1~2度分解されているチャンバー、アウターバレルのネジ部分の摩耗などが痛いですね。
出来るだけの手当てはしてありますので、発射できなくなるまでこの状態で使い続けていただければと思います。
ストック加工
室内レンジで集弾性、連射・速射テスト
左右と上方向にブレることはありません。
連射・速射時に下へずれる弾道が出ました。原因はコッキング後に「シリンダーをきっちり前進させないで、ボルトハンドを下げてしまう 」事があるからです。
早い操作をしたときに、時々弾道が下がるのは、、
ボルトハンドルとレシーバーエンドの切り欠き部分の遊びが大きい。または噛み合っていないため、シリンダーが僅かに前後に動きます。良く聞いていると発射音も微妙に変化します。
Gスペックでは、不思議なボルトハンドルの形状のせいで、レシーバーエンドとハンドルがガッチリ噛み合うことはありません。精々、角が引っかかっていればいいほうですので、「頼りない、くらくら動く」トリガーストップにシリンダー後方のストップ役も兼ねてもらうことになります。
ここは、マルイさん!プロスナ形状のハンドルで、上げ角だけ少なくした方がよかったんじゃないですかーーー? レシーバーに噛み合わないハンドルってありですか?
対策をしますので、もう少し預からせてください。
対策:シリンダー後端を伸ばす。まずはゴムワッシャーでテストしてみます。
ゴムなので無加工でぴったり入ります。素材はニトリルゴム。
シリンダー後端が伸びて、ボルトハンドルも後退しました。また、摩耗のためネジを強く閉めてもスカスカしていたハンドルの動きも調整できるようになりました。
シリンダーを目一杯前進させたときの位置。
いい感じですねー。
ボルトハンドルはレシーバーエンドと僅かですが噛み合っています。
この時トリガーストップはゴムワッシャーによって後方に押されながらも上がり切っています。
この2点で、シリンダーの後方を支えていますので、ハンドルを閉鎖していればシリンダーは後ろにほとんど動きません。
コッキング後にわざとハンドルを後ろに引いて発射しても発射音の変化や気密の変化がなくなりました。
これで、弾道が下にずれることはなくなったはずです。
連射・速射でも問題ないかテストします。
室内レンジで再テスト
時間が取れなかったので、スコープを載せずにレーザー照準で一発勝負でした。
20mになると私の視力では厳しいのですが、的紙を外す弾道はありませんでした。
ボルトハンドルの前にゴムワッシャーを挟んだ状態の撃ち味は、なかなか面白いものでした。シリンダーの後方に「ダンパー」があるのもいいかもしれません。ただ、ボルトハンドルの動きが粘っこいのは、好き嫌いがありそうです。弾道や撃ち味は間違いなく良くなってきていますので、あとは最後の微調整ですね。
金属ワッシャーを削って、試してみたいと思います。
内径を12mmに広げ、外径と厚みは少なくしてあります。
シリンダーにあたる面はテーパー加工
ハンドルにあたる面はフラット
いい感じに噛み合いました。
ボルトハンドルを下げた状態で、シリンダーは前後に動きません。
これで完成ですね。