ご依頼主様から、OKをいただきました。ありがとうございます。
発送の準備を致します。
2020年7月31日金曜日 長距離テスト・スコープ調整
弱い風があったので、0.40gで30m超付近で調整しました。0.40gは飛距離は出ないのですが風の影響が少ないので調整が楽です。スコープ視野の真下から(レチクル縦線に沿って)BB弾が出て行きますので、スコープのマウントに問題はなさそうです。
サイドフォーカス機能がありますので、是非使いこなしてください。迷わないでいただきたいのが、30mにフォーカスして狙点とレティクルにパララックスが出ないことを確認したとしても、その手前や奥を飛んでいるBB弾にはパララックスが発生しますので、眼の位置(スコープの光軸に対して)が左右にずれていると、BB弾はレティクルの縦軸から左右にずれて見えます。「レティクルの縦軸に沿ってBB弾が飛んで行くように見える眼の位置・銃の持ち方・水平感覚」を探って下さい。
「銃・スコープ・BB弾・射手」の中で一番信用しない方が良いのは、、、全部?
以上で、チューニングとテストは完了いたしました。
何かご要望がございましたら、ご連絡下さい。これでよろしければ、発送の準備を致します。
2020年7月6日月曜日 作業開始いたします。重量弾対応は欲張らず0.28g弾~0.30弾程度で、扱いやすく・重たくなく、唯一のGスペックを目指します。
気密が完璧です。これはいいですよー。チューニングがらくらくできます。
チャンバー入り口にノズルがこの位置で「ガツ!」と当たります。チューニングでスルっと入るようにします。
2020年7月9日木曜日 分解、各部チェック
VSRあるあるですが、シリンダーヘッドがズレていますので、削る部分にしるし。
この個体はメッキがかなり厚い。光り方が違います。これはすごくいいことで、ピストンの気密が抜群に良くなります。ノズルを塞ぐとピストンが止まります。
アウターバレルをここまでねじ込むとレシーバーリングに当たって止まります。少しアウターの後端を削って正位置で止まるようにします。
インナーバレル+チャンバーはこの位置でマズル内の段差に当たリます。
組み付けるときの位置はここですから、インナーバレルの先端に遊びがあることになります。マズル内を加工して悪影響を解消しプラスαを狙います。
これもVSRあるある。マウントレールがいろんな形に仕上がっていますので、酷い物は社外パーツ(CNC加工のもの)に交換したほうがいいです。削って修整するのは難しいと思っています。
わかりますか?真ん中が高いのが。
真ん中の高い部分にリングをつけなければ大丈夫そうですが、、スコープ載せてみて判断します。 マルイさん!ここだけでもCNC加工にしてくれませんか?できたらレシーバーも、、。
トリガーシステム分解、加工。
加工前
加工後
2020年7月9日金曜日 シリンダーとシリンダーヘッドのズレ対処
ヘッドを削った部分
シリンダーを削った部分
シリンダーをレシーバーから抜き差しするときに、レシーバーリングに引っかかるので、加工しておきたいですし、樹脂パイプを使う場合は必須です。
2020年7月13日月曜日
マズル加工
加工前 サプレッサー取付け部だけをねじ込んで、内径をケガイています。
加工後 サプレッサー取付け部の内径以上に広げるのはタブーです。
アウターバレルとレシーバーの組み付け調整 アウターバレル後端を少し削り、強くねじ込んだ時にこのくらいの位置で止まるようにします。一晩置くともう少しねじ込めるようになります。
レシーバーとエンドの組み付け ガタがないように。
チャンバー加工 浸透防錆潤滑剤(非石油系)で保護しています。
インナーバレル加工 フッ素系コーティング剤を施工してあります。
出口はロングテーパー形状。
2020年7月14日火曜日 シリンダーバリ取り
加工前 綿棒で撫でるとあちこちに引っ掛かりが、、。
加工後 #240,#400,#800,#2,000のペーパー、フィルムで引っ掛かりが無くなるように研磨しました。
シリンダーヘッド加工・ノズル加工
加工前 きれいに加工されていますからこれでいいような気もしますが、、。
加工後 硬い!!このシリンダーヘッドは、昔々のVSRのようにかなり硬い真鍮ですよ。ペーパーを当てた時の感触が違います。
ノズルも丁寧な加工なのでこれでいいんですけどね、、。角だけ丸めます。
加工前
加工後 いい硬さだなー!平面の光り方が違いますね。
2020年7月15日水曜日 ピストン加工
スプリングとスペーサー
シリンダー組み立て
ホップアーム加工 嵩上げパーツはABSパイプから削り出しています。純正より0.20mm~0.30mm高くなるようにしています。たったこれだけの加工ですが、0.20g~0.36g弾まで対応できるホップシステムになります。
2020年7月16日木曜日 チャンバー、インナーバレル、アウターバレル組み立て
インナーバレルに制振材とアルミテープを巻いた状態。
スポンジとシールテープを巻いて、アウターバレルに組み込みます。
いい感じですね。
撃てる状態になりました。動作に異常なし。
2020年7月17日金曜日 プラパーツ3点加工
2020年7月19日日曜日 遠距離弾道、ホップアップ確認。
0.25g、0.28g、0.30g弾で良好です。ドットサイトでもスコープでも「撃つ直前のポイント」と「撃った直後のポイント」がズレないように丁寧にトリガーを引けば、真っすぐにまー――すぐに飛んで行きますよ。
トリガーのコントロールが雑だと、発射時に銃が上下左右に微妙に振れた後、サイトのポイントやスコープの中心を元に戻す動きも自然と加わりますから、視野の中で弾道が不自然に蛇行しているように見えてしまうことがあります。トリガーを引いた瞬間に狙っている1点からサイトが微動だにしない射撃を身につけてください。これが出来るとBB弾や銃の良し悪し、空気の流れの影響を正確に判断できるようになります。
室内の空撃ちで練習できますから、2㎝以内、1㎝以内、5mm以内など自分の撃発時の精度を上げて行く練習も面白いと思いますよ。実射しなくても出来るトレーニングなので是非!
ホップ調整は0.30g弾でもまだ余裕がありますが、最大時でも弾詰まりはしません(ギャロップバイオ弾を除く)。お薦めはマルイバイオとモディファイバイオでしょうか。
2020年7月20日月曜日 ホップアップアーム嵩上げパーツ調整
少し高いかなと感じましたので、0.05mmほど低くしました。ごく僅かですので0.25g~0.30g弾までの対応に変わりはありません。適正位置がホップ調整幅(20段階)の3~7だったのを少し後ろにずらしました。
ストック加工 制振材、アルミテープ、ウレタンスポンジを施工。振動の吸収、音の反響防止の他に剛性が高くなります。重ためのARスコープと釣り合うようにやや重めにします。トップヘビーの銃は扱いにくいですよね。
制振材を貼った状態
アルミテープを貼った状態
2020年7月21日火曜日 スポンジをギューギューに入れます。
高すぎないように、前後はぴったりサイズで、横方向がギュウギュウ。
ニトリルゴム板を貼って完成。
2020年7月22日水曜日 ステップリング加工
こんなデザインはいかがでしょうか?
直線的な方が良いでしょうか?
それとも、以前のデザインがお好みでしょうか?
2020年7月23日木曜日 ご連絡ありがとうございます。こんな感じでしょうか?
2020年7月25日土曜日 ステップリング加工 滑り止めの機能は充分だと思います。微調整は可能です。気になる部分はございますか?
2020年7月26日日曜日 出力調整 0.28g弾(マルイスペリオール )で最大0.96j、0.30g弾(モディファイバイオ)で最大0.93jに調整しました。
スコープ載せ
スコープの視度調整は、メーカーの標準位置(ホワイトドットがあります)でお送りしたいのですが、元箱への梱包のため接眼部を一杯にねじ込む(メーカー出荷状態)必要があります。詳しい取扱説明書がついていますので「使用前のディオプター調整(視度調整)」を読んで、必ず実施して下さい。日本語での解説ではこちらが良いと思います。個人やショップの動画・ブログ・ホームページの情報は正確では無いことが多いです。スコープメーカーのサイトを参考にして下さい。
組み立て終了 バレルドアッパーとストックの組み付けのコツは、「アッパーは前へ、ストックは後ろへ力を加えて」おいて、「先に前方のネジ(短い方)を締めて位置決めする」。次に後方のネジ(長い方)を締めてコッキングがスムーズか確認する(動きが悪ければ緩める)。「マガジンがスルッと出てくるように前方のネジの締め付けを微調整する(締め込んだ状態から45度〜90度くらい緩めた付近にスイートスポットがあることが多い)」。「六角レンチは縦長に使う。すべての場所で縦長に使い、決して横長にして力を込めない!」
マガジンがカチッと入ってコロンと出てくるようになります。
2020年7月27日月曜日
連射速射テスト
連射での各部の動作は良好です。軽快に動きますので、力の入れすぎには気をつけて使って下さい。「力を抜いて、速く操作する」のは全く問題いありません。シリンダーをガツンガツン引いて戻してを繰り返すと、あっという間にガタガタのオンボロ銃になってしまいます。
マガジンリリースボタン交換 素手か薄いグローブの時は問題ないのですが、しっかりしたグローブだと押し難いので高さのあるものに交換しました。
ちょっと削りすぎでした。
少し出っ張りがあった方が確実に操作できそうです。
2020年7月29日水曜日 スコープ調整 ここ数日、風が強くて野外の遠距離で調整することが出来なかったので、室内10mですけど左右の微調整をしました。相変わらずの下手くそな手持ち射撃ですみません、、。
ウィンデージを右へ調整していますが、スコープの脱着でズレますから、お受け取り後に再調整して下さい。何回転も調整ノブを回すことは無いと思います。せいぜい半回転くらいでしょうか。
スコープを銃に載せる際は、マウントリングが硬いアルミ製なので、力一杯締め付けると鋳物の純正マウントレールが負けてしまいます。「素手でギューと締め込んだ後、ナットの穴に六角レンチを通してチョイと増し締め」で充分です。長いレンチや大きなモンキーで締め込むのはやめておいた方がいいです。純正マウントレールの溝の中でマウントリングは前後に動く余地がありますが、前方にきちっと寄せて固定するのがお約束です。
ワンマガジンで2,3発づつ弾道が逸れているように見えるので、弾を変えてもう一度撃ってみます。弾のせいか、銃のせいか、射手の腕のせいか?
2020年7月30日木曜日 弾道テスト10m 0.28gスペリオールと0.40g NOVRITSCHバイオで試しました。ホップを少しかけると弾道は安定しますが、それ以上に撃ち方の違いで集弾は大きく変わりますね。
10mでは0.28gのスペリオールはほとんどホップをかけないので、1発づつ狙っていないところへ飛んでいます。「手持ち、依託片手、依託両手、依託両手ガッチリ」で集弾が変わるのがおもしろいですね。
一番良さげな撃ち方で、0.40gバイオ弾を撃ちました。0.28gより3クリックホップを強めています。私の腕ではこんなものかも知れません。
比較の為、No.037 GスペックO.D.を撃ちました。銃の下に置くクッションを変えて3回。1回目と2回目は正照準。3回目は六時照準で呼吸をコントロールしながら時間をかけて撃っています。撃ち慣れている銃でもこれくらいが精一杯です。
なお、2回目の低反発ウレタンを敷いて撃った時に大きく弾道が逸れていますが、途中から「トリガーガードを下から押してしまった」ためです。トリガーボックスを介してレシーバーを押し上げようとする力を加えてしまったため、下と右へ逸れる弾道が出てしまいました。
真っすぐになっているバレルドアッパーにちょとでも余分な力が加わると、こんなに弾道が暴れるんですね。ストックのネジを締め過ぎて、アッパーが「への字に曲がる」と同じことが起きそうです。
あとは、長距離のテストをしておきたいですね。マウントレールの件がありますから、、。もう少し預からせて下さい。
動画、ブログをご覧いただき、メールを頂戴いたしました。誠にありがとうございます。初めてのVSRをサバイバルゲームでご使用の予定。0.28g弾メイン、有効射程50m程度、トリガープル軽め、ストローク短め、出力上限付近をご希望です。
スコープは、Bushnell AR OPTICS 3-9×40サイドフォーカスをお取り置きしています。
作業開始は7月上旬ころの予定です。
2020年7月2日木曜日 大変お待たせしています。まもなく作業開始いたします。
0.28g弾メインの運用でしたら、「高剛性加工」は無しでもいいかもしれませんね。0.32g弾以上もお使いになる場合は、「流速加工+高剛性加工」がお薦めですが。
VSRはノーマルで、0.28g弾が撃ち出せる(飛距離はそれほどではない)性能で、出力も0.90j前後を基準に作られていると思います。ノーマルパーツのみでのチューニングで「一番扱いやすくリーズナブル」なのは、「基本チューニングのみで0.28g弾や0.30g弾までを使う」ことです。箱出し状態より静かで、良く飛び、良く当たり、重量増がほんの僅かなので、とても扱いやすいです。
制振加工や高剛性加工をしますと、重量がVSRのイメージとは別物になってしまいます。軽量で楽に扱えるというVSRの美点を、「もう少しの飛距離、わずかに静音、撃ち手次第でやや高精度」と引き換えに失ってしまうことになります。
ボルトハンドルの操作感(コッキング動作)も高剛性加工をすると、ノーマルとは全く異なる「タイトでやや粘りのあるシリンダーの前後動」のため、軽快にチャカチャカ動かすことが出来なくなります。真っすぐ正確に操作できないと使い難くてしょうがないと思います。
ノーマルのVSRをお使いで、満足できない点やもっとこういう射撃がしたいなど、具体的な要望・希望がある。あるいはご自身でカスタムしてみたけど、うまくいかない。といった場合は、不満点を解消できる内容のチューニングをおすすめいたします。
VSRを撃ったことが無いけれども、「チューニングするとなんだか良さそう」ということでしたら、「基本チューニング¥20,000」のみをご選択いただくのがいいと思います。