NO.051sbm GスペックBK ショートバレル+ストックべディング+マグネットトリガー 超重量級試作機
2021年8月31日火曜日 作業終了 完成しました。
2021年8月1日日曜日 重量弾対応=飛距離、作動安定=集弾性、高剛性追求=高い再現性をテーマにショートバレルのGスペックを作ります。予備パーツ(未使用)がたくさんあるので、1丁組み立ててみます。静音性と扱いやすい重量には配慮しないでつくってみます。VSRのチューニングはお陰様で50本を超えましたので、この辺で次のステージが見えたらなーと妄想しています。
「NextStage VSR」、「次世代VSR-10」? 重さは次世代電動やガスブロを超えるかも? M40A5 NO.000試作機と同時に進めると面白いかもしれませんね。
無制限一本勝負で、目についたパーツから加工開始
♪ Magnetic,Magnetic,Magnetic ♪
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♪ No self-control
入れてみたかったー。レシーバー内が真っ直ぐじゃないので削るのが大変!
ステンレステープでガタ防止
純正パーツの限界付近?
インナーバレル70mm短くしてステンレスパイプを被せます。
入り口付近の「梨地」を鏡面仕上げ
M40A5の金属製トリガーガードを見ていて羨ましくなったので、、使っていると緩みが出る部分ですよねー。鉄粉入り工業用パテで補強。
ここは、エポキシパテでもいいと思います。作業が簡単。
2021年8月2日月曜日 インナーバレルとステンレスチューブを擦り合わせて合体。長さ約300mm。チャンバー内はいつも通りホップアーム嵩上げと無段階連続可変加工済み。
インナーバレル外周をやすりで少しづつ削って、ステンレスパイプにガタなくピタッと収まるようにしています。
インナーバレルはロングテーパーに加工してあります。テーパーが始まる部分も角を丸めてあります。ゴム砥石とフェルトパフ+研磨剤で滑らかにしています。
2021年8月4日水曜日 Magneticが止まらないー!
youtu.beトリガーシステム単体ではスムーズに動いています。コッキングと発射はどうでしょうか? 果たして実用になるか?
2021年8月7日土曜日 インナーバレル+スリープに、制振材増し増し+アルミテープ+ニトリルゴム板+樹脂パイプ。いつもは制振材+アルミテープ+ウレタンスポンジで重量増を抑えています。
この状態でニトリルゴム板を挟んでアウターバレルに挿入します。
2021年8月12日木曜日 ストック加工 振動吸収材とスチールパテ
最後にレシーバーとアウターバレルをベディングする予定です。
2021年8月13日金曜日 バレルドアッパー作動音・発射音 マウントレールはレシーバーにスチールパテでべディング済み。ボルトハンドルは上げ角を水平にしてあります。トリガーの感触が未体験ゾーン!「フワッ」と指を動かして発射。ふわっふわっ
発射音は重量弾にホップを充分かけて撃てば静かになります。空撃ちやホップ弱ではそれなりの音がします。
エンジニアリングプラスチックのパイプが、マズルからボルトハンドルの前までレシーバーリングとチャンバーを挟んで3本連なっています。シリンダーはまっすぐにしか動けない。
2021年8月15日日曜日 ピストン、シリンダーヘッド加工し直し
磁石が割れました。 直接ぶつかっていなくても強い磁力の衝撃で割れたんでしょうね。
シリンダーヘッドも磁石を入れるスペースで効率が落ちる=エアの流量が減る=出力を確保しずらいことが分かりましたので「お蔵入り」とし、従来のピストンヘッド+シリンダーヘッドに加工し直します。テーパーの形状は重要なんですね〜
磁石の分1g弱軽くなります。反動がかなり大きかったのでこれくらいの方がいいか?もうすこしかな?53.5gとか、、
2021年8月16日月曜日 シリンダーヘッド、ノズル仕上げ。シリンダー組み立て、出力測定。
0.28g 80.9m/s 0.92j、0.32g 76.2m/s 0.92j、0.40g 67.9m/s 0.92j。
2021年8月19日木曜日 ストック加工 いつものステップリング作業中
2021年8月20日金曜日 スコープ載せ 追加加工(ボルトハンドルとシリンダーの間にワッシャー)
ライト光機 2.5-15×50 サイドフォーカス(15m〜) イルミネーションナイトフォース、ボルテックス、ブッシュネルの上位モデルを買うのならこちらの方がいいのでは? ライト光機さんがOEMで作っているブランドですよね。米国内のライフルスコープの年間販売額の20-25%がライト光機製で、日本国内のスコープ年間生産量では80%を占めるそうです(ライト光機談)。こちらで購入できますが品切れになっていることが多いです。
双眼鏡も素晴らしいですよ!
ボルトハンドル前方にワッシャーを削って入れました。入れる必要のない個体もあります。アウターバレルのネジ切りの長さの違いです。この銃のアウターバレルはあと半回転レシーバーにねじ込みたかったのですが、ねじ山が無い=ねじ込めないため「レシーバーリング嵩増し」して正位置でレシーバーにガッチリ組み合わさるようにしてあります。簡単なのはレシーバーリングを2枚使って3.5-4.0mm厚(1枚3mm厚)にする。今回は直径1.2mmのステンレスワイヤーとレシーバーリングを組み合わせました。1.2mm+3.0mm=4.2mm厚をレシーバーリングを0.6mm薄くして3.6mmにしています。アウターバレル・チャンバーが0.5-0.6mm遠い!のでシリンダー・ノズルを前に押して、発射時に濃密な関係(密着)になってもらいます。チャンバーの前方も樹脂パイプが支えていますから押しても大丈夫さ。ハンドルの閉鎖がやや重たくなります。レシーバエンドに後ろ向きの負荷がかかりますが、アルミテープを多めに貼ってレシーバーに叩き込んでありますし、トリガーガードも補強したので大丈夫でしょう。レシーバーエンドの切り欠き部分がハンドルに擦られて割と早く馴染むので。
いいんじゃないでしょうか、静かになるし気密の心配も無くなるし。
市販の安ーいワッシャー。内径を拡げるか、外径を削るか。小さい方は1.6mm厚、大きい方は2.0mm厚なので薄く使いたい場合は「10×22×1.6mm」が楽かもしれません。
アッパーはこれで完成かな?
2021年8月21日土曜日 出力測定2回目 それぞれのBB弾で最大弾速となるホップ位置で10発づつ測定。すべてバイオ弾です。
0.28g スペリオール: 81.5m/s-0.93j 82.1-0.94 81.6-0.93 81.6-0.93 81.6-0.93 81.3-0.93 81.3-0.93 81.6-0.93 81.5-0.93 81.8m/s-0.94j
0.40g MODIFY: 69.5m/s-0.97j 69.6-0.97 69.0-0.95 69.0-0.95 68.9-0.95 68.9-0.95 69.3-0.96 69.5-0.97 68.9-0.95 68.5m/s-0.94j
0.40g NOVRITSCH: 69.2m/s-0.96j 68.6-0.94 68.3-0.93 68.4-0.94 68.8-0.95 68.7-0.94 68.7-0.94 69.1-0.95 68.7-0.94 69.3m/s-0.96j
0.46g NOVRITSCH: 65.0m/s-0.97j 64.6-0.96 64.4-0.95 64.7-0.96 64.9-0.97 64.5-0.96 64.7-0.96 64.8-0.97 64.7-0.96 65.0m/s-0.97j
2021年8月22日日曜日 小ネタをひとつ、、シリンダーリリースレバーが収まるところの入り口=シリンダー開口部の一番後ろがすこーし出っ張っていたり、いなかったりします。
バネを強くする+ボルトハンドル閉鎖時のレシーバーエンドへの当たりを強くした場合で、コッキング後のハンドル閉鎖がやたらとキツい時は、シリンダー開口部のカーブをシリンダー内のレバー受けパーツに沿うようにすこーーしだけ削ると、うまくいくことがあります。コッキング後にシリンダーが「なんだか前に行かないなー?」と感じたらチェック!
ストックの様子 ステップリング完成 ハンダゴテ2本作戦(きわ用と広いとこ用)でくっきり感アップ?
ストック内側は試行錯誤の連続で、盛って固めてアッパー入らない〜!削って削って動かないー!また削る削る。アウターバレル、チャンバーブロック、レシーバー、トリガーシステムのどこかを不必要に押しているとシリンダーの前後動が途端に渋くなります。バレルドアッパーの「真っ直ぐ」が簡単に狂ってしまいます。繊細で弱いのでこのあとベディングして安定させようと思います。
2021年8月24日火曜日 アッパーのベディング 2回か3回に分けて施工するのが吉。範囲が広いとストックから離れなくなります。
1回目
出っ張りを削り取ったあと。
ストック先端部分はこの後ベディングします。アウターを押し上げないように少し削り込んであります。
2021年8月29日日曜日 ストックベディング完成 ステップリング手直しこの部分は一度失敗して(パテが足りなかった)やり直しています。
2021年8月30日月曜日 重量バランスの調整 ストックに載せた状態で重心がトリガーの前方12-13cmくらいになるように。ここまでの加工でかなりフロントヘビーになっています。グリップ下部から攻めていきます。 スチールパテを入れます。グリップの上の部分はストックの後ろから入れることができます。
2021年8月31日火曜日 作業終了
「金継ぎ」ならぬ「鉄パテ継」。
2本のストックスクリューはワッシャーを入れて締めました。ベディングのおかげで「カチッ!」と効いてそれ以上は入って行きません。市販のM4ワッシャーから削り出し。ネジはM5です。
この銃で一番印象的だったのは、磁力トリガーシステムかもしれません。
以上でチューニング作業を終了します。今回は初めての試みがいくつかありました。
レシーバーに樹脂パイプを挿入。インナーバレル+ステンレススリープは制振材×3層+アルミテープ+ニトリルゴム板+樹脂パイプ+ニトリルゴム板でアウターバレルに半固定。バネのかわりにネオジウム磁石の反発で動くトリガーシステム。ストック内のほぼ全面をスチールパテで補強+アッパーをベディング。グリップ下部と中間部にスチールパテを入れて重量バランスを補正。マウントレール裏側をスチールパテで補強+レシーバーにベディング。トリガーガードをスチールパテで補強+トリガーシステムにベディング。
補強とベディング(隙間を無くす)は面白いですよ。「カチッ」と仕上がります。実射性能というか射出能力は純正パーツのみだとこの辺が限界なのかもしれません。全力で動いている感じ。 あとは、、もう少し軽くしていく? VSRだー!と思って片手で持ち上げようとすると落とすと思います(笑)前後の重量バランスは取れているので左の手のひらに載せて安定はします。この辺は好みと使用目的・運用方法で調整することになりそうです。
ご覧いただきありがとうございます。